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ドイツ製電化製品の個人輸入で注意しなくてはいけないこと

2020/02/12
発信者 : ISHIZUKA

ドイツ製電化製品は、日本製にはない機能やデザインのもがあります。価格も日本の輸入家電販売店で購入するより、個人で個人輸入した方が商品によってはかなり安く手に入れることができるようです。

○ メリット ○

  • 日本の家電品にはない高級感、高機能の製品がある。
  • 国内販売店より価格が安い。
  • 国内未販売製品も購入できる。

× デメリット ×

  • 最大のデメリットは、並行輸入品になるので日本のメーカー系販売店では製品保証も有償修理も受付してくれないことです。
    (ノートパソコンやスマホ等のモバイル機器は、全世界保証をしているメーカーが多いようです。)
  • 家電リサイクル費用も、国産大手メーカー品に比べて高めです。
  • 電気規格(電圧、プラグ)がドイツ国内仕様なので、日本国内で使用する場合は、プラグ交換と昇圧トランス(100Vを230V、200Vを230V)が必要になります。
    ドイツ製電気オーブンやドイツ製食洗機は電気容量も大きいので、旅行用の小さな変圧機器ではなくそれなりの容量の昇圧トランス(アップトランス)が必要です。
    ただ昇圧トランスは、大容量のものでも最近は価格が安くなり、1万円程度で購入できるようですので、あまり気にする必要はないのかもしれません。
    アメリカの電圧は110Vなので、簡単な家電品の場合、日本(100V)でもそのまま使用できる場合もありますが、性能を100%出すには、やはり変圧器が必要です。
    また、低電圧のまま使用すると故障・不具合の原因になることもあるそうです。

最後に、日本の家電品には、PSEマークが付いていないと個人用でも日本国内での使用・販売・転売することができません。規制前の家電製品や日本で輸入販売されていないほとんどの家電製品は、このPSEマークが付いていませんので、注意が必要です。(業務用・産業用電気機器は、この規制の対象外になります。)

このPSEマーク制度が始まったのが、ちょうど日本製家電製品に代わり、中国製電気製品の輸入が増えた時期と重なるような気がします。制度の背景には、外国製DCアダプターの火災事故が相次いだことがあったと記憶していますが、日本の家電メーカーが(外国製品排除のために)日本政府にお願いしたとも考えるのは邪推でしょうか?

海外にはUL、CE、TUVといったか国際的な製品検査認証制度があります。海外の家電メーカーもこれらの製品認証は取得しますが、日本でしか通用しない独自のPSEやSGの認証は、日本メーカーの海外工場や関連企業でない限り取得はしないと思います。このため、日本でユニークな海外メーカーの家電製品が購入できなくなり残念に思います。

残念ながら、今はアメリカには大手家電メーカーといわれる会社がほとんどありませんので、日米貿易交渉の非関税障壁としてPSE制度が議題になることもないようです。