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早期発見の大切さ 大腸検診のすすめ

2025/09/02
発信者 : KOSSHI

大腸検診

みなさんは、大腸内視鏡検査してますか?

女性にはハードルが高い検査なのか、私の周りでも大腸内視鏡検査をした事のある人は少なかったです。

日本女性の死亡ランキング一位の『がん』

その中でも、大腸がんは年代が上がると罹患率が急激に上がります。

内視鏡検査では、がんになる前のポリープを検査と同時に痛みもなく切除し、リスク回避ができると聞きますので、早期発見の大切さがわかりますね。

日本女性の死亡原因ランキング(2023年)

順位死因死亡者数構成割合
1位悪性新生物(がん)約161,134人約20.8%
2位老衰約136,653人約17.7%
3位心疾患約117,985人約15.2%
4位脳血管疾患約52,843人約6.8%
5位肺炎約32,198人約4.1%

日本女性のがん罹患 年齢別傾向(2024年分析より)

年齢層主な傾向罹患しやすいがん
20〜30代罹患率は低めだが、子宮頸がんや乳がんが増加傾向子宮頸がん、乳がん
40代罹患率が徐々に上昇。検診の重要性が高まる年代乳がん、大腸がん
50〜60代がん罹患率が急増。生活習慣病との関連も強くなる大腸がん、肺がん、膵臓がん
70代以上罹患率は高いが、老衰や他疾患との合併も多い大腸がん、胃がん、肺がん

代表的な大腸検査方法

検査名特徴メリット / デメリット
便潜血検査便に血液が混じっていないかを調べる簡易検査

【メリット】
・自宅でできる
・身体への負担が少ない
・費用が安価

【デメリット】
陽性でもがんでない場合がある
・陰性でも病変があることも

大腸内視鏡検査肛門から内視鏡を挿入し、大腸内部を直接観察

【メリット】
・粘膜を直接確認できる
・ポリープの切除や組織採取が可能

【デメリット】
・精神的・身体的負担がある
・前処置(下剤)が必要

大腸CT検査ガスで大腸を膨らませてCT撮影する画像検査

【メリット】
・痛みが少ない
・短時間で済む
・多角的に観察可能

【デメリット】
・病変の切除ができない
・放射線被ばくの可能性

X線バリウム検査バリウムと空気を注入し、X線で撮影

【メリット】
・痛みが少ない
・内視鏡が困難な場合に有効

【デメリット】
・病変の切除不可
・放射線被ばくあり

カプセル内視鏡検査カメラ内蔵のカプセルを飲み込み、腸内を撮影

【メリット】
・精神的負担が少ない
・放射線被ばくなし

【デメリット】
・切除や採取ができない
・検査時間が長い

大腸内視鏡検査とは?

肛門から細長い内視鏡(カメラ)を挿入し、大腸の内部を直接観察する検査です。
ポリープやがんの早期発見に非常に有効で、必要に応じてその場で組織採取やポリープ切除も可能です。

検査の流れ

① 前日の準備

  • 食事制限:消化の良い食事(おかゆ、素うどんなど)を20時までに済ませます。
  • 近頃は病院指定の食事などもあるので手軽です。
  • 水分補給:水やお茶はOKですが、色の濃い飲み物は避けます。

② 当日の前処置(下剤)

  • 腸洗浄液を服用:1.5〜2リットルの液体を数時間かけて飲み、腸内を空にします。昔と比べるとスポーツドリンク風で飲みやすい味ですが量があるので映画でも見ながらのんびり構えて挑むといいかもしれません。
  • 便が透明になるまで排便:これが検査可能な状態の目安です。
  • ここまで来たら病院に向かうのですが途中で行きたくなったらなど、心配な方は病院に相談して現地で腸洗浄を始めることもできるようです。

③ 検査開始

  • 鎮静剤の使用(希望制):ウトウトした状態で検査を受けることができ、苦痛を軽減します。
  • 内視鏡挿入:肛門から内視鏡を挿入し、盲腸まで到達後、ゆっくり引き抜きながら観察します。所要時間は約15〜20分。

④ 検査後の過ごし方

  • 安静に休憩:鎮静剤を使用した場合は30〜60分ほど休憩。
  • 食事は控えめに:お腹の張りが落ち着いてから、少量ずつ食べ始めます。

⑤ 検査でわかる病気

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 大腸憩室症 など

費用と頻度の目安

状況自己負担額(保険適用)
観察のみ約6,000円(3割負担)
組織採取あり約10,000〜20,000円
ポリープ切除あり約20,000〜30,000円

検査頻度は、異常がなければ3〜5年に1回、ポリープが見つかった場合は1〜3年以内の再検査が推奨されます。

大腸内視鏡検査は消化器内科や胃腸内科などで受けられます。

ちょっと高額の大腸内視鏡検査ですが、ポリープが見つかりその場で切除した場合は、入っている保険の種類によっては日帰り手術費用が出ることもあります。

受診のハードルが高い感じに思われますが、個人的には婦人科検診やマンモグラフィーよりいいかと思います。

熊本市は今年、先着1000人に無償を始めたようです。

がんの死亡率1位になってしまっているので、50歳を過ぎたら内視鏡検査の受診券を国から送ってほしいですね。

ちょっとでも気になることがある方はもちろん、大丈夫と思っている方も是非一度受けてください。

未来の自分のために!

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