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初公開?船便輸入費用の内訳
実は船便より航空便の方が安い?

2020/08/05
発信者 : ISHIZUKA

前回は、税関検査について説明させていただきました。
>>>前回の記事はこちら

今回は、いよいよ輸入貨物の受け取りです。

税関検査で問題が発見された場合は、税関への説明や書類の訂正等の手続きを行い、輸入を許可してもらいます。
万が一不許可になった場合は、受取人の費用で貨物を発送元に返送したり、廃棄処分する必要があります。

重大な法令違反があった場合は、外国為替管理法等などで処罰の対象になりますので、くれぐれも不正はされないようにして下さい。

税関では、過去の膨大なデーターと経験で税関検査を行っていますので、不正な輸出入は必ず発見されます!
税関検査が無事に終わっても、輸入関税や輸入消費税を税関に支払わないと輸入が許可になりません。個人で輸入申告をされる場合は、現金のご用意もお忘れなく。

ここで、『輸入関税』『輸入消費税』をよく混同される方がおりますので、簡単に説明させていただきます。

『輸入関税』は、消費税とほぼ同じと考え下さい。
原則として、全ての輸入商品には消費税10%の代わりとして輸入消費税が課税されます。これは個人輸入でも同じです。
但し、少額商品の場合は、減免処置があります。

『輸入消費税』は、自国の産業を保護するために輸入品に課税する税金です。
商品内容毎に異なる税率が設定されています。日本の場合は、米などの農産物、繊維製品、革製品には高額な税率が設定されていますので、注意が必要です。
一般的な完成品(家具、機械、電気製品、自動車)の多くは無税です。
衣類や原材料には、2-10%位の関税がかります。

尚、税関の処置・処分に不満がある場合は、行政訴訟に訴えることもできます。必ずしも盲目的に従うのではなく、正当な理由があれば意義を唱えることも必要だと思います。

税金を支払って輸入が許可になりますと、輸入許可通知書が発行されます。
この輸入許可通知書を輸入貨物の保管先(通常は船会社や航空貨物会社の代理店窓口)にて提出し、代理店の手数料や保管料(前もって支払済の場合はそのレシート)を支払うと所定の場所で貨物を引き渡してくれます。

他にもわからないことや不安な事、疑問等ございましたらご気軽にご相談ください。